個人的にはGarminのデバイスを長らく愛用しています。
最近のデバイスだと、ローエンドのGPSウォッチでも光学式心拍計がついていて、おまけにGPS記録時間もフルマラソン程度なら十分すぎ、ウルトラマラソンだって大丈夫なくらい電池の保ちも良くなっているようです。加速度計内蔵でケイデンスだって測れてしまいますし、心拍記録オンでのGPS記録で公証13時間の記録可能ですから、一昔前では考えられないレベルです。日常の心拍記録をオンにしたスマートウォッチモードでも、1週間程度なら当たり前に電池が保ってしまいます。
たとえば、一世代前のForeathlete(Forerunner) 35だと、特に海外版だとかなり安く買えるので、大会時のペース/心拍記録用として貸し出しにも使っているのですが、最近少し困ったことに気付きました。
Garminのwebサイトでは表示されるのですが、データをエクスポートして流用しようとすると、高度データが含まれていないのです。自分の使っているGarminの他のデバイスではそんなこと無いのですが、なぜかForeathlete35J/Forerunner35だけそんな仕様になっています。
ただ自分のデータを見るだけならwebサイトで十分事足りるんですが、あとから数値的に検討してみようとすると困ったことになります。もっとも、そんなマニアックな人がどれだけいるのかわかりませんが、とりあえずいろいろやってみた結果、わりと簡単な方法を見つけたので紹介します。
<必要なもの>
・アクティビティ記録のFITファイル
(Garmin connectで「オリジナルをエクスポート」からダウンロード)
・フリーウェア Golden Cheetah バージョン3.5RC1
(1) エクスポートしたデータはzip形式で圧縮されているので、解凍して中身のFITファイルを取り出しておく
(2) Golden Cheetahを起動し、FITファイルをインポートする
(3) webに公開されている地表の位置-高度情報を参照して新たに高度データを書き換える。
インポートしたアクティビティを選択し、[Edit] - [Fix Elevation errors...]を選択。次画面でOKボタンを押すと、ネット経由で高度情報がダウンロードされ、アクティビティに高度情報が追加される。
※インターネット接続が無いとデータが得られないので注意
(4) 高度が追加されたデータをあらためてFITファイルとしてエクスポートする
メニューの[Activity] - [Export...]を選択。[ファイルの種類]で「Garmin FIT (*.fit)」を選択。エクスポートする場所を選択しファイル名を入力してOKボタンを押す。高度データがあるFITファイルの出力完了!
※ 2019/10/18現在オフィシャルの正式バージョンである3.4ではFITファイルでの出力は不可能で、開発途中版のバージョン3.5を使用する必要あり。2019/10/18現在の最新版は3.5RC1。オフィシャルページのDevelopment Releasesのリンクからダウンロード可能です。
ちなみに、Garmin connectではオリジナルをエクスポート以外にも、GPX形式などでエクスポート可能ですが、その場合高度データが載る代わりに速度データや累積距離が落ちるなど、別の問題が起きるようです。
Garminに問い合わせたところ、問題は把握しているようですが、修正の優先順位は高くないとのことであり現状では修正見込みは薄そうです。
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